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2010.11.23 (Tue)

<緊急発表>プリンス物語第三話「爺の贈り物」

広い・・・ここは、どこだ、
広い部屋、いや、違う、
部屋が広いんじゃなくて、俺が小さいのか・・・

爺「泣いても無駄でございます、若」
俺「ふぇ~~ん」

な、なんだ、俺は泣いているのか?
いや、これは、本当に俺か?子供じゃないか、まだ。

爺「若はまだお小さくても、霊界王朝の跡継ぎでいらっしゃいます。
  ボトルネック奏法くらい出来なくて、どうしましょう」
俺「でも、じい、ぼく、もうお指がいたい・・・」
爺「それは、若が間違った持ち方をしているからです」
俺「ぼくには、出来ないよぅ」

爺「・・・若」
俺「なぁに?」
爺「苦手な事を克服するためには、何が必要だと思いますか?」
俺「うんとね、がまんすること」
爺「違います」
俺「がんばること」
爺「間違いではないですが、その前にもっと必要なことがあります」
俺「わかんない」

爺「それは、勇気を出す事です」
俺「ゆうき?」
爺「そうです。やってみようと思う勇気。自分には出来ると思う勇気。
  わかりますか?」
俺「ぼくも・・・きれいにシュライド使えるようになる?」
爺「スライドですね。大丈夫です。信じる事です。やってみることです」


俺「・・・夢、夢か?」

ふっ、うたたねしていたらしい。小さい頃の夢を見ていた。
あれは、爺に子供の頃ボトルネック奏法の特訓を
受けた時の事だったな・・・。

爺、どうしているかな。
もうここへは来てくれないのかな。
霊界のプリンスの座を捨てて、沢田さんと鉄人バンドに
身を尽くす決意をした、こんな俺の事は
もう忘れてしまっただろうか。

ん?

これはなんだ?

気が付くと、見慣れないものが枕元にあった。
紅い、タンバリン・・・?
なんだ?これ?
おや、メモがある。

写真

じ、爺!
俺が寝ている間に来たのか!

・・・爺のくせに字が汚い・・・

まあそれはいい、なになに、
勇気が出るタン…バリン、だって?
なんだ爺、それは!?

勇気・・・?勇気が出る・・・

そうか・・・


そういえば今日はジュリワンの千秋楽だったな・・・


気が付くと、俺は、爺の紅い靴を履き、紅いタンバリンを胸に抱き
五反田ゆうぽうとホールへ向かっていた。
今日なら、今日なら踊れそうな気がする。
爺、遠くで見ていてくれ。
見事、霊界の舞いを踊りきってみせようぞ。

そうして、元・霊界のプリンス下山淳は
初めてダンサーとして舞台に立ったのであった。


* * * * *
なんだか、普通にいい話を書いてしまった気がする。



※コメントいただいた皆様、返信おくれていて、ズビバセン。
先に記事をアップさせていただきました。
今日の大宮から戻ったら、お返事致します、ごめんなさい。
(新たな事件がなければ、ですが、笑)
皆様の焦りマクリマクイスティなコメントが、
楽しくて仕方ない私で御座居ました←失礼。
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11:12  |  カズターパン&プリンス  |  コメント(7)
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