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2010.10.27 (Wed)

続・プリンス物語

まだ残暑厳しい、ある晴れた初秋の午後。

プリンス(ギターの手入れをしながら)
「ずんちゃっちゃっちゃっ、ちゃ~ちゃっ、ずんちゃっちゃっちゃっ、ちゃ~ちゃっ、ふんふんふんふん、ふ~んふん、っと♪」

「・・・か・・」

プリンス「ふんふんふんふん、シャ~ララ」

「・・・わか、若っ!!」

プリンス「おおっとぅ!びっくりした!!なんだ、爺ではないか、久しぶりだな」

「若、どうして霊界王朝へ戻って来てくださらないのですか。とっくのとうに、沢田さまのドーム公演は終わったではないですか!」

プリンス「爺、俺は戻らんよ。和さんたちと一緒に、沢田さんが70越えするまで、現世の人間として過ごすと決めたんだ」

「そのわりに・・・おなご共には“プリンス”と呼ばれているようではございませんか。」

プリンス「そ、それはだな、にじみ出る王家の血の、品の良さが隠しきれなくて・・・」

なんちゃらQでもあるまいし、そのような戯れ言を。もっとも、やつは「先祖が貴族」などと言っておりますが、若の品にはまだまだでございますな、ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。」

プリンス「爺、その「Q家の一族」の話も、どこかで聞けそうだな、そのうち(笑)」

「はぁ・・・しかしですな、街のおなご共は、若が「どこの」プリンスかおわかりではないのですな。爺は少々さみしゅうございます」

プリンス「・・・すまない。今さら説明出来なくて。」

「だいたいなんですか?若は化け物バンドのみなさまと、仲が良すぎじゃございませんか、ドーム以来」

プリンス「・・・鉄人バンドだ、爺。そこは譲れない。」

「そのお名前でよろしいのですか、若は!?」

プリンス「あ、ああ・・・もう今さら「ステキなバンド名」も、ないだろう?いいんだ、それで。俺たちの6時間の証だから。誇りに思ってるよ。それに、」

「は?それに?」

プリンス「そういう・・・語彙のセンスの沢田さんが俺は結構好きでね。(ぽっ)」

「・・・柴山和彦は27番目の弟君に代わられたのですか」

プリンス「ああ、今年の和さんは、前にも増して幼なくて笑顔が可愛いな。以前は、おしゃれな○○○さんが来た年もあったが・・・イヤ今年の弟は特に可愛らしい」

「坊主も解脱が進んだようで・・・ロボットも相変わらず揺れておりますな」

プリンス「泰輝ちゃんは、解脱の末、分身の術も会得したらしい。三体に分離したのを見たぞ。あとドラミは・・・踊りもうまいな」

「若。苦手なものから逃げてはいけませぬ!!」

プリンス「だってぇ・・・。」


「だってではございません!苦手なことは克服すべきです。若があのように美しくスライドをお使いになられるようになったのも、若が小さかった頃の、わたくしめの特訓の成果ではないですか!!」

プリンス「そうだっけ?」

「あ、若、もしやスライドの持ち替えに、霊力をお使いではないでしょうね!?」

プリンス「つ、使っとらんよ」

「ま、よろしゅうございます。実は・・・爺は、本日は若に、お別れを言いに参りました。確かに若は、沢田さまには必要な方で御座居ます。若が人間界で満ち足りた日々を送られるなら、爺はもう小言を言いに訪ねては参りません。」

プリンス「爺・・・寂しいことを申すな。」

「いえ、もう決めたことで御座居ます。若が立派にお勤め出来るように、本日は爺からの「別れの貢ぎ物」を受けとって頂きたく存じます。」

プリンス「なんだ、これは?開けてよいか?・・・おおっ、なんと、紅く燃える靴!」

「はい、地獄の炎を閉じ込めた、霊界特製靴に御座居ます」

プリンス「こ、これを履いたら、俺は父上に罰せられて灼かれてしまうのか?霊界王朝を捨てた罪で。」

「いえ、逆でございます。お父上の若への愛が込められております。この靴を履くと、すべての現世の苦しみ・・・煩悩や、病気や、争いごと、悲しみ、痛み、ねたみから解き放たれ、軽々とした身体になり、3回転半バックジャンプも可能になります。」

プリンス「本当か?・・・ポラロイドGIRLで試してみてもよいか?」

「(にっこり)はい、ただ、お気を付けいただきたいことが」

プリンス「なんだ?」

「軽々となりすぎて、橋の上などで、風にとばされないように、あとは・・・若が美しすぎますので、おなご共に騒がれすぎないように、どうかご注意くだされ。」

プリンス「あ、ああ、それは、わかっている。」←分かっているのかい!(影の声)

「若。」

プリンス「な、なんだ」

「今年の春のようなことでは、霊界にはお戻りにはなれませぬぞ」

プリンス「(どきっ)」

「大丈夫です。その紅い靴があれば、もはや病に倒れることもなく、いつかは苦手なシャララダンスも、踊れるようになるでしょう。若を“プリンス”と慕うおなご共を、もう泣かせてはなりませぬ。」

プリンス「爺・・・なんと礼をいってよいか。なにか、望みはないのか、俺に出来る礼をしたい。」

「・・・では。若。恐れ多くも申しあげますが、私を、ダーリン、と呼んではいただけませぬか」

プリンス「・・・はあ?

「この爺めのことを、そのように呼んでいただけたら、爺は陰ながらいつまでも若をお護りいたしております」

プリンス「あっ、爺、行ってしまうのか、爺、じいぃい~~~~~~~~~」

そして、ひとり人間界に残った、元・霊界のプリンス、下山淳は
今日もライブで、爺の紅い靴で跳ね、
「ダーリンユゥー!」と爺のことを思い
歌うのであった。

この話は妄想です。苦情は受け付けていません。

(以上 プリンス物語第二話 終了)
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00:33  |  カズターパン&プリンス  |  コメント(7)
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